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簿記の学習

簿記の知識を前提とする電子会計実務検定1級は意味がない?

電子会計実務検定の1級は休止されます 簿記の学習
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電子会計実務検定1級の需要について、求人サイト(doda)で資格条件を付けて検索すると、結果は0件でした。その求人市場におけるニーズの不足を背景があるからか、検定試験1級が現在休止されています。このページでは企業が実際にこの資格を必要しているか、検定の休止が業界に与える影響とは何かについて、客観的なデータに基づき検証します。

電子会計実務検定1級の現状

電子会計実務検定1級は、高度な簿記スキルを証明する資格評価制度です。しかし、市場調査によれば、この資格は求人情報サイトでほとんど必要とされておりません。同様に簿記の求人もどの程度あるのか調査したところ、こちらは数多くの応募条件として求人がありました。しかし、電子会計実務検定を必須条件とするものは一件も確認されませんでした。

需要不足となっている電子会計実務検定の実態

市場調査によると、電子会計実務検定1級は簿記スキルを基にした評価制度であるにもかかわらず、企業の求人市場では必要とされていない現状があります。

電子会計実務検定試験は意味がない?

電子会計実務の資格については私は客観的に技術を証明できるので意味があると思います。この資格は、簿記の知識が前提にあり、電子会計と書かれているように、会計ソフト(弥生など)を実務的に使いこなせるかを証明する資格です。しかし、Google検索ワードでも関連で「電子会計実務検定試験 意味ない」と探されていることから、潜在的にこの資格が意味があるのかないのかについて調べている方が多くいるのがわかります。

資格というのは、さきほどでも述べたように、客観的に証明するものですし、また、企業などが雇用する際に一つの目安として使用するものです。例えば、簿記を例にあげると、求人サイトで「簿記」と条件を付けて結果を見ると企業がどれほど必要としているのかおおよそわかります。

求人サイトで企業が応募条件で電子会計実務検定を記載しているか調査した結果

今回は、求人サイトdodaでの企業が求める具体的な結果として見てみると、電子会計実務検定を必須とする求人は0件である中で、簿記に関する求人が4,285件であることが確認されました。詳細については以下に述べます。

電子会計実務検定が簿記の基礎知識の上で会計ソフトを使用する技術的な資格であることから、相対的に比較するために電子会計実務検定と簿記のそれぞれの資格を企業がどれくらい求めているのか調べました。

※調査方法は、当初「電子会計実務」で探したところ0件だったため、検索にヒットしやすいように「実務」は省きました。また、同様の理由から各級ごとの条件も外しました。簿記に関しても各級を省いて「簿記」だけのワードとして検索条件に指定しました。

電子会計実務の求人件数は0件

DoDaでは企業が求める電子会計実務検定の転職求人結果は0件です。

dodaの電子会計の求人結果
【電子会計】の転職・求人・中途採用情報│doda(デューダ)

以上の結果から、企業が電子会計実務の資格を持っている人を求めていないということがデータからわかると思います。

続いて、以下は、DoDaで簿記をキーワードに全件検索した結果です。

簿記の求人件数は4,285件

dodaの簿記の求人結果
【簿記】の転職・求人・中途採用情報│doda(デューダ)

企業が求める簿記の転職求人結果は4,285件あります。

電子会計実務の検索結果は0件と、簿記の検索結果は4,285件と数字から需要の違いがどれくらいあるのか自明です。

電子会計実務検定1級は2024年休止ということについて

日本商工会議所の公式サイトには、2024年度の1級試験は休止すると書かれていますが、その理由は明らかにされていません。この休止は1級を取得したい人やすでに取得している人にとって、資格の価値や受験の機会が減ることを心配するかもしれません。しかし、休止は終了ではなく、再開の可能性もあるかもしれません。

2024年度の電子会計実務検定の日程
引用:2024年度試験日程カレンダー | 商工会議所の検定試験 (kentei.ne.jp)

さて、本題に入ります。2024年度の1級試験は休止されるということですが、これはどういうことなのでしょうか。日本商工会議所のサイトによると、以下のように書かれています。

2024年度の1級試験は休止します。

引用元:2024年度試験日程カレンダー | 商工会議所の検定試験 (kentei.ne.jp)

この文面から分かることは、2024年度に1級試験が行われないということです。しかし、それ以降については明言されていません。つまり、2025年度以降に再開される可能性もあるということです。

では、なぜ休止されるのでしょうか。その理由については、残念ながら公式には発表されていません。私は色々と調べてみましたが、どこにも見つけることができませんでした。

電子会計実務検定の1級は、前述したとおり、2024年度は休止です。

これなら簿記を持っている人も応募しやすいですし、簿記を持っていない人も簿記を取得しようと資格取得に励むことが予想できます。

電子会計実務検定の2級と3級は受験できます

しかしながら、2級3級については、受験できます。日程については、各ネット試験会場(商工会議所のページより確認できます)から、ご確認ください。

電子会計実務検定とは

まず、電子会計実務検定とは何かを簡単に説明します。電子会計実務検定は、日本商工会議所が主催する資格試験で、簿記の知識を前提として、弥生会計などの会計ソフトを使って実務に対応できる能力を測るものです。

電子会計実務検定には、1級から3級までのレベルがありますが、1級は最も難易度が高く、簿記2級以上の知識と、会計ソフトの高度な利用法を問われます。経理職や会計士などの専門職に有利な資格とされています。

2024年度の1級試験は実施されないが、理由は分からない

日本商工会議所の公式サイトによると、2024年度の1級試験は休止するとのことです。その理由は明らかにされていません。

終了ではなく休止

休止ということは、完全に終了するという意味ではないことがわかります。
日本商工会議所の日商ビジネス英語検定という資格を例に挙げますと、リニューアルということで終了しましたが、
わけではなく、将来的に再開される可能性があるということです。しかし、いつ再開されるかや、再開された場合に試験内容や対象ソフトが変更されるかなどは不明です。

休止の影響はどうなるか2023年の1級は10月に1回だけ実施

電子会計実務検定1級を取得したい人や、すでに取得している人にとっては、この休止は大きな影響を与えるでしょう。

2023年度の1級試験は10月に1回だけ実施されましたが、受験料は高く、合格率も低いです。また、他の資格では、電子会計実務検定1級と同等のレベルや認知度を持つものは少ないです。

すでに取得している人は、資格の価値が下がることを心配するかもしれません。しかし、電子会計実務検定1級は、簿記と会計ソフトの両方の知識とスキルを証明する貴重な資格です。休止されたからといって、その価値が失われるわけではありません。

過去の事例や推測すると、以下のような可能性が考えられます。

  • 受験者数の減少
  • 試験内容の見直し
  • 会計ソフトの変更
  • コロナ禍の影響

まとめ

電子会計実務検定1級が2024年度に休止されることについて、その背景や影響について考えてみました。

その中で、企業が求める資格に簿記と電子会計実務では大きな差があることがわかり、これらが何らかの休止の影響を与えている可能性があるのではないかと考えられます。

引き続き、もう少し、求人サイトのデータを集めてより精度の高い情報にまとめたいと思います。

休止の理由は不明ですが、取得したい人やすでに取得している人には大きな影響があるでしょう。

しかし、休止は終了ではなく、再開の可能性もあります。また、資格の価値も変わらないと思います。電子会計実務検定1級を目指す人や持つ人は、諦めずに自信を持ってください。