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経理の求人を調査した結果、約7割で簿記2級以上を求めている

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【結論】経理の求人の約7割が簿記2級以上だった

私は、数ある求人サイトの中から、大手求人サイト「リクルートエージェント」、「DoDa」、「バイトル」で簿記3級、2級、1級のうちどれが一番多く占めているのか調査しました。

その結果、7割近くが簿記2級という結果となりました。

多くの方が、経理の仕事などに就きたい場合、求人サイトなどで「日商簿記2級」などと記載されているのを見て、資格取得に向けて2級から取り掛かろうとするかもしれません。

しかし、私は簿記の学習は3級から始めるのが良いと思います。その理由などは、「簿記の学習は積み上げ式学習なので3級から始めるべき」に書いていますので、合わせてお読みください。

このページでは、企業が求める実態のデータとその分析を書いていきます。

簿記2級の資格が就職で有利か検証

 分かりやすく黄色いマーカーを記したのですが、簿記2級以上という文言をよく見かけたことがあると思います。

簿記の資格と言えば、日商簿記が一般的と思います。例えば、カズレーザーさんがイメージキャラクターで起用されて有名なリクナビNEXTの求人募集を例にあげます。カズレーザーさんといえば、高学歴芸人として活動していることに関連してか、簿記についての重要性を話されてもいます。当ブログでもカズレーザーさんの「カズレーザーさんが大学で使った簿記の本と、簿記の資格を薦める理由」という記事がございますので合わせてお読みください。

簿記の級分けの目安

私は簿記の級分けによっての違いを日商簿記などで有名なTACのサイトで詳しくかかれていましたので、こちらを参考にしました。
簿記のレベルとその内容の解説がありますのでご参考にしてください。

日商簿記の難易度の分類
簿記の種類は検定別と産業別に分類できる!種別の内容と難易度を解説|簿記|資格の学校TAC[タック] (tac-school.co.jp)

TACでは、『2級は企業の経営分析や会計を行えるレベルであり、企業から求められることの多い資格の1つです』と書かれています。

簿記の種類は検定別と産業別に分類できる!種別の内容と難易度を解説|簿記|資格の学校TAC[タック] (tac-school.co.jp)

簿記の級分け

  • 3級が小規模の経理
  • 2級が会計実務などを伴う株式会社の経理
  • 1級は税理士などの登竜門

各級のうち、株式会社の経理が通用すると説明されているのが2級です。簿記何級からが就職に有利なのかというと、ここでも簿記2級ということがわかります。

しかし、各級の中身はそのように設定されているだけで、会計実務が伴う株式会社でも、求人案件では日商簿記3級を持っていれば採用するところもあるはずです。

そのような求人案件が多ければ、実際の求人案件も簿記3級以上を条件とした求人の方が多いかもしれませんし、もしかしたらこれよりも高度な知識を持つ日商簿記1級の資格を企業が求めているかもしれません。

そこで、私は大手求人サイトの求人案件から、経理の中で簿記が求められる割合を算出してその結果から、さらに各級の中でどれが一番求人件数が多いのか比較しました。

すると、次にある見出しの通り、簿記2級が約70%だということが数値データとしてわかりました。

企業求人で簿記何級から求められているか調査した概要 

求人サイトを確認。

うち級に関係なく簿記の有無

簿記が条件として含まれている案件だけに絞り、級別で件数を確認

経理で簿記の条件が含まれている割合についての調査結果

経理のカテゴリ内で簿記のキーワードが検索ヒットした割合の表まとめ

様々な職種のうち、簿記を必要としているのは主に経理・財務などのため、フィルターで絞って調査しました。

「簿記の資格」の有無だけ

リクルート、doda、バイトルNEXT(関東)の各求人サイトで職種を「経理」に絞り、キーワードを「簿記」にした検索結果を全体に占める割合で算出しました。

例えばリクルートエージェントは求人件数が375,573件あり、うち経理が4,106件、簿記が1,671件ありました。

求人サイト名経理簿記割合
リクルートエージェント
(375,573件)
4,1061,67141%
doda
(237,109件)
5,6612,51444%
バイトルNEXT(関東)
(173,364件)
5,9653,07151%
各求人サイトの経理で「簿記」が占める割合

  • リクルートエージェントが41%
  • DoDaが44%
  • バイトルが51%

三つの平均は45.3%となりました。

このことから、経理全体では簿記の資格が半数近く企業から必要とされていることが数値で分かります。

※リクルートやDoDaなどは正社員採用が主ですが、求人バイトと違いがあるかもしれないと思ったため、バイト求人も一社だけですが確認するためにバイトルからも調べました。

経理全体で求めている簿記の割合は半分近くあることがわかりましたが、これだけですと簿記の何級が求められているのか分かりません。次にどの級が一番多いのか結果をご確認ください。

企業は簿記2級を求めているのが一番多いことが判明

続いて簿記3級、2級、1級のキーワードを使ってそれぞれの割合を算出しました。

表の下にリクルートとDoDa2社の平均があります。

各社の簿記の級別件数と割合のデータ

求人サービス会社名3級2級1級
リクルート893225(25%)622(70%)46(5%)
doda1084256(24%)737(68%)91(8%)
平均24.5%69%6.5%
大手求人サイト2社(リクルート、doda)の級別割合(簿記スタート編集部調べ)

表の一番下の行にあるように、3級が24.5%、2級が69%、1級が6.5%です。

企業から求められているのは簿記2級であることが数字から明確にわかります。

この経理に占める簿記の割合や、どの級が多いのかについてをまとめたデータは次の表をご確認ください。

正社員かアルバイトかの雇用形態で企業から簿記の求められ方の結果が大きく違うことが判明

バイトルの求人サイトで「簿記3級」「簿記2級」「簿記1級」と検索したところ、3級は5%、2級は2%、1級は0.2%となりました。リクルートなどと違って、まったくヒットしない結果となりました。

求人サイトの特徴で考えると雇用形態の違いだと考えられますが、その背景は、おそらく簿記2級など有資格が正社員採用などと深く関わっていることではないでしょうか。バイトルの詳細は以下をご確認ください。

バイト求人サイトでの簿記が含まれる割合のデータ

以下はさきほどのリクルート社などの表の下に、「バイトル」の関東エリアにある簿記の案件を検索ワードに含めた結果です。

求人サービス会社名3級2級1級
リクルート893225(25%)622(70%)46(5%)
doda1084256(24%)737(68%)91(8%)
バイトル(関東)3,071167(5%)70(2%)6(0.2%)
大手求人サイト2社(リクルート、doda)の級別割合(簿記スタート編集部調べ)

リクルートとDoDaの括弧内がパーセンテージで表記していて、数字を見ると2級は70%程度ありますが、バイトルを見るとわずか2%というごくわずかな割合でした。
ここであきらかに、リクルートエージェントなどと数値の違いがあることがわかります。

詳細

簿記2級でヒットした件数ですが、リクルートなどは600件から700件ですが、バイトルの方では70件で、2%です。経理に絞って簿記2級と探してもほとんどありません。

1級に至っては0.2%です。ただ、簿記だけでは3071件あります。この表では載せていませんが、上記は簿記2級や簿記1級というワードでヒットしたものですが、単に簿記だけのワードですと、3071件のうち特定の級の件数を引いたものを共通として、割合が92.8%もあることから「簿記」としての検索ワードにヒットしております。もしかすると、検索システム上の問題かもしれませんが、「簿記」のスキルが求められていることは確かです。

ちなみにバイトルでの検索ワードで「簿記1級」に関してはこの時はわずか6件でした。数が少なかったため、これらの一部を確認したところ、簿記1級や税理士などの受験経験があれば良いとする条件や、会社で働くことで簿記1級程度の知識が身に付きますといった内容もありました。

以下はその一部の求人内容の画像です。

【バイトルNEXT】で仕事選び!関東の正社員・契約社員の転職・就職の求人・仕事探しならバイトルNEXT (baitoru.com)

以上の結果から、社員などで求められているのは簿記2級が約70%であることがわかったかと思います。

まとめ

私が大手求人情報サイトのデータから簿記の需要を分析したところ、約7割が簿記2級であることがわかりました。

簿記1級自体を求めているものは少なかったですが、簿記2級以上である求人や簿記1級自体が2級などを包括しているため、一番有利であることは間違いありません。

簿記1級に関しては、ひろゆきさんやカズレーザーさんはコスパが悪いとYOUTUBEで話されていました。詳細につきましては「ひろゆきさん簿記の資格を持っていないことが判明」に書いておりますので、合わせてお読みください。

また、3級からの学習開始が重要であることを書いた記事も「簿記の学習は積み上げ式学習なので3級から始めるべき」にあります。こちらも合わせてお読みください。

正社員を主にした求人案件と、アルバイトやパートを主にした求人案件では大きな違いがあり、正社員の方が具体的な簿記の資格を求められていたことがわかりました。